第20話 うつ病ってどこまで解明されてるの?(3)
激しい気分の落ち込みから、ようやく回復してきました。
深い谷でしばらくさまよい、
やっと平地まで少しづつ上ってきたような感じです。
先日は意を決して、
会社のロビーに朝9時に立入りました。
通勤の人が一杯いて、緊張で居心地わるかったですが、
これまでは11時立入りが最早でしたので、
また一歩前進できたと思います。
幸か不幸か、知り合いは一人を見かけたのみ。
めまいや手の震え、息苦しさなどの緊張が帰宅後も続き、体にとってはやはり大きい負荷だったようです。
復職となると、まだまだこわいですが、
少しづつでもできるようになったことに目を向けたいと思います。
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下の本の中から、
うつ病患者として気になった内容をピックアップして紹介したいと思います。
今回は、その(3)です。
この本は、自分のような素人がうつ病について深く知るのにとても良い本だと思います。
内容は難しいので、読むのにかなりパワーを消費しますが、、
- 作者: 加藤忠史
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2014/02/12
- メディア: 単行本
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■今日の目次■
①抗うつ薬開発の課題
③リワークプログラム
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①抗うつ薬開発の課題
・新薬の臨床試験の困難
最初に見つかった抗うつ薬の1つは、イミブラン。
これはセロトニンを増やす作用がある薬だが、
その後50年、現在に至るまでに開発された抗うつ薬は、
すべてこのイミブランと同様、
たしかに副作用は減少したものの、
残念ながら有効性が高まったとは言いがたい、、、
うつ病の新薬開発が進まないのは
なぜなのでしょうか??
それは、
うつ病の検査法が確立できておらず、
臨床試験で新薬の効果が検証しにくいため。
そもそも臨床試験の対象となるうつ病の人の診断が、面接のみに基づいて行われているため、本来臨床試験の対象にはならない、偽薬でも治ってしまうような人が、うつ病の患者として含まれてしまい、偽薬でも効果がでてしまうケースがあるとのこと。
新薬開発のためには、まず検査法を開発し、その薬の有効性が期待されるようなうつ病患者を選ぶ必要があるようだ。
しかし、検査法開発のためには、
うつ病の原因を解明することが必要だが、そもそもこれが難しく、
日夜多くの研究者が努力を続けているが、順調に進んでいない、とのこと、、
(感想)
正直うつ病患者としては厳しい現実。
病気の原因が不明なのだから、
今の抗うつ薬でいいのかも、
正直不明なのか???
ただ、現在販売されている抗うつ薬や治療法が、人類が到達した現時点の最前線であり、しょうが無いのは事実。
だからこそ、抗うつ薬だけでなく、食事療法だったり、自分でいいと思ったものはどんどんやっていく姿勢は続けていこうと思う。
②トリプトファン
うつ病にかかったことがある人に、トリプトファンの欠乏を引き起こす特殊な飲料を飲んでもらうと、うつ病が再燃するという報告がある。またうつ病患者の血中のトリプトファンが低いとの報告がある。
そのため、セロトニンを作るのに使われるトリプトファンは特に重視されている。
ただ、トリプトファンは大豆などに多く含まれており、普通に食事をしている人がトリプトファンの欠乏を起こすことはなく、十分摂取している状態で、さらに服用することが良いとは限らないとのこと。
(感想)
トリプトファン摂取のため、大豆プロテインをもう数ヶ月服用している。
食事以外でさらに取っても、うつ病回復に効果があるのか、分からないとのことで、
このまま服用を続けるか少し迷うが、
復職し、再発不安が和らぐまでは続けてみようと思います。
効果ないとは誰も言えないはずですので、、、
③リワークプログラム
現状として、
こうした方法で復職することによって、うつ病が再燃する率を選らすことができるのではないか、と提案されて、研究が進められている段階。
その効果はまだ実証されていない。
どのような人に有効で、どのような人は必要ないのか、さらに研究を進める必要があるとのこと。
(感想)
私も日々クリニックのリワークプログラムに通っています。
もう7カ月ほどになりますが、まだ復職できていない状況。
リワークプログラムの「効果」については、正直気になっていますが、やはりまだまだ研究途上のようです。
でも薬と同じですが、何がいいか分からないのであれば、良さそうなものを取り入れるしかない。
諦めず続けるしかないと思っています。
長文のところ、ここまで読んで頂き、
本当にありがとうございました。